自宅サーバに興味を持ち、Youtubeやインターネットで情報を収集していました。自力で一から自作機やサーバー機の中古を入手してサーバOS(Linux)をインストールして環境構築するのもよいですが、市販されているNASでもかなりのことができることを知り、値段もお手頃であるためSynologyのNASを導入することとしました。
1.Synologyとは
Synology(シノロジー)は、ネットワークアタッチドストレージ(NAS)製品を専門とする台湾企業です。
2000 年に創立された同社は、ビジネスおよび個人ユーザー向けに省エネストレージとバックアップソリューションを提供しています。
2.NASとは
NASとはネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Strage)の略で、ネットワーク(LAN)に接続して使うハードディスクドライブのことです。
3.Synology NASのインストールと初期設定
以下の記事は、Synology NASを入手してから、ハードウェア部分の設定と、DSMというSynology NASの専用OSのインストールについて解説しています。
4.Synology NASをインターネットからアクセスする
以下の記事では、Synology NASをインターネットからアクセスするための各種設定について解説しています。
5.Synology NASサーバ設定と活用
Synology NASでは、ネットワーク(ローカルネットワーク、インターネット)からアクセスできるハードディスクドライブというだけではなく、スマホのようにアプリケーションをパッケージという形で簡単に追加することが出来て、これにより様々な機能拡張を行うことが出来ます。
以下の記事では、Synology NASに様々なアプリケーションを追加して活用を行う実例について紹介しています。
5-1.Synology Drive
「Synology Drive」はMicrosoftのOneDriveのような機能・インタフェースでWindowsPCからNASのファイルにアクセスできます。Windows PCへのファイルのオンデマンド同期機能の設定も可能です。
5-2.WebDAV Server
「WebDAV Server」はHTTPプロトコル(HTTPSプロトコル)経由でファイル共有・編集できる機能です。
5-3.VPN Server
「VPN Server」はインターネット側からVPNクライアントで接続することによりローカルLAN内のWindowsPCやネットワーク機器にインターネット側からアクセスすることが出来ます。
5-4.Synology Photos
「Synology Photos」は、Synoloy NAS上で動作する写真管理プラットフォームです。
写真をタグ付けや顔認識などで簡単に整理でき、スマートアルバム機能によってさまざまな条件に基づいて自動的にアルバムを作成できます。また、共有リンクやアルバム共有機能を提供しており、写真を簡単に共有できます。また、「Synology Photos」は、iOSとAndroidの両方で動作するモバイルアプリを提供しており、いつでもどこでも写真にアクセスできます。
5-5.Video Station
「Video Station」は動画コンテンツを配信できるコンテンツ管理サーバです。
「Video Station」 はローカルLAN・インターネット経由問わず使用可能であり、専用のアプリやWevアプリケーション経由のアクセスとなります。
「Video Station」では、動画コンテンツをほかの人と共有して楽しむことも可能です。
5-6.Audio Station
「Audio Station」で手持ちの音楽データをSynolory NASで管理することができます。ローカルLAN・インターネット経由問わず使用可能であり、専用のアプリやWevアプリケーション経由で音楽を再生することが出来ます。
5-7.HyperBackup
導入したSynology NAS DS220+は、RAID構成による冗長化により、DISK障害によるデータ消失への対策となっていますが、人為的なミスによるデータ消失には対応できません。NAS全体を別のストレージにバックアップすることとします。
以下の記事はHyper Backupのバックアップによるデータ消失からの復元事例となります。
5-8.Active Backup for Business
Active Backup for BusinessはSynology NASにWindowsPCやWindowsサーバ、Linuxサーバのバックアップを行うパッケージです。最新版ではバックアップ対象としてDSM(他のSynology NAS)も追加されています。本パッケージを用いて、自宅のWindowsPCのバックアップを行う設定を行いました。