Synology NAS DS220+ DSM7.1へのアップデート | masao-Tec-blog

Synology NAS DS220+ DSM7.1へのアップデート

Synology NAS 応用

SynologyからDSM7.1のアップデートのお知らせが来ていました。
ベータ版ではなく正式リリースとなっていましたので、本番機へのアップデート適用を実施してみました。

DSM 7.1の新機能の内容については以下の公式サイトに詳細が記載されています。

DSMをフルバックアップする機能が新規に実装されたようです。

全体的には信頼性の向上や、管理・監視機能の充実といった印象ですが、合わせてパッケージのアップデートもされているため、性能の向上や不具合の修正も期待できるので、アップデートを適用することとしました。

なお、本番機にいきなり適用するのは流石に怖いので、Virtual Machine Managerで構築したVirtual DSMの検証環境に先行適用し、予め致命的な問題が発生しないことを確認しました。

前提 本記事でのDSM(OS)バージョンは、Synology DSM 7.0 → 7.1 を用いています。

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1.アップデートパッケージのダウンロード

Synologyのダウンロードセンターから、OSアップデート用のパッケージをダウンロードします。

本記事を記載した時点で、DSMの更新のお知らせや自動更新はされておらず、手動更新を実施する必要がありました。

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2.DSM7.1へのアップデート

DSMコンソールより、コントロールパネルの[更新と復元]を選択し、[DSMの更新]画面で[DSMの手動更新]ボタンをクリックします。

Virtual Machine Manager(仮想マシン)が起動していると、更新が出来ないのでエラーダイアログが出ます。

Virtual Machine Managerにて、起動中のすべての仮想マシンを一旦停止させておきます。

再度、手動更新を実行します。

注意事項のダイアログが表示されます。

  • Advanced Media Extensionsのアップデートのため、NASがインターネットに接続されていることが必要
  • DSMの更新と同タイミングで、インストール済のパッケージの幾つかが自動更新される。

注意事項を確認したら、「システムのアップデートを理解し同意します」のチェックボックスにチェックをいれて[更新]ボタンをクリックします。 

インストールには20から40分時間が掛かるとの注意喚起ダイアログが出ますので、時間に余裕があることを確認してから[はい]をクリックします。

DSMのアップロード中画面が表示されます。100%になったらアップロード完了です。

Synology NAS再起動中のカウントダウンが実行されます。

再起動のカウントダウン中は、電源の青LEDが激しく点滅します。

カウントダウンが完了した後、NASにインストールされている各種アプリケーションのパッケージの更新が実行されます。

アプリケーションパッケージがすべて更新されました。

DSM更新完了後に、DSMコンソールにログインすると、パッケージセンターより、いくつかのパッケージの修復と更新が通知されています。

DSMのアップデート時のパッケージ更新時に自動で実行されないものがあり、別途手動でパッケージの更新や修復を行う必要がある模様です。

Virtual Machine Managerの修復を実施します。

仮想マシンが実行できないとのメッセージが表示されますが、DSM再起動直後で仮想マシンは起動していない状態なのでそのまま[次へ]をクリック。

設定の確認ダイアログが表示されますので、内容確認して[完了]をクリック。

この後、パッケージの更新が実行されます。

他のパッケージの修復・更新を実施して、DSMのアップデートは完了となります。

コントロールパネルでDSMのバージョンを確認すると、「DSM 7.1-42661」となっています。

3.Synology Drive Clientのアップデート

パッケージの更新の中に「Synology Drive」がありましたが、最新版を使用するにあたり、WindowsPCのクライアント側で使用する、クライアントパッケージも更新する必要があります。

更新は、Synologyのダウンロードセンターからパッケージをダウンロードし、インストーラーを実行することで実施します。

4.DSM7.1にアップデートしてみて

アップデートには20~40分ぐらいかかり、その間NASの機能は使用できないため、予め作業時間を確保し、アップデート実行の時刻も考慮する必要があります。(本サイトを稼働しているWebサーバが停止することになるため、深夜に作業実施しました)

一件だけ問題が発生し、/rootディレクトリ直下にタスクスケジューラーで実行する自作のスクリプトを格納していたのですが、DSMアップデートの間に消えてしまいました。(バックアップを取っておらず、Hyper Backupのバックアップ領域にも含まれていなかったため、再度作り直しとなります。やはり、バックアップは重要ですね。)

上記問題は、単に自分の人為的ミスですので、それ以外での不具合は特に発生していません。

引き続き、何かノウハウ事項があれば展開していきたいと思います。

以上、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。